プログラミングの大学入試導入

<プログラミングの入試導入と必要性>

 

・社会的背景と政府の方針

AIやロボットによる「第4次産業革命」が始まっています。

現在の主なサービス(FacebookやLINE、Instagramなど)は諸外国から生み出されました。

イスラエルでは、プログラミングを必修化して高校では年間100~450時間を割き、兵役でもIT技術を学び、NASDAQ上場はアメリカに次ぐ世界2位となっています。

日本は既に諸外国に遅れています。海外からの人材流入が進み、日本人の活躍の場が奪われていきます。

政府は日本の危機を感じ、プログラミングを必修化し、大学新入試にプログラミングを導入し、文系理系を問わず学習していく方針を打ち出しました。(未来投資会議2018)

また、新しいものづくりの柱として「デジタルファブリケーション(電子工作機器を使いこなす能力)」「ロボティクス」「プログラミング」などを挙げています。(世界最先端IT国家創造宣言2015)

 

・日本の教育

小学校は2020年度、中学校は2021年度、高校は2022年度にプログラミングが必修化されます。

しかし、小学校で学ぶのはプログラミング的思考(考え方)です。

算数や理科などの教科の中に少しだけ組み込まれていくようです。

これでは、プログラミングをしたとしても、プログラミングができるようにはなりません。

そして、教えるのは……プログラミングを全く知らない先生たちです。

 

・プログラミング教育の必要性

今後の情報社会では、ロボットを扱える能力が必要になってきます。

プログラミング、機械的知識などでロボットのプログラミング、メンテナンスができるようになります。

また、プログラミングを学ぶと

ロジカルシンキング:論理的思考(原因と結果がわかり、順を追ってわかりやすく説明できる能力)

クリティカルシンキング:批判的思考(問題を発見し、それを解決するための最適解を求める能力)

が身に付いていきます。

 

これらは中高生になってからでは身に付きにくく、幼少期から養っていかなければなりません。

そして、これらの思考はどんな仕事にも共通する、絶対に必要な能力なのです。